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 日本SGIは2005年2月28日,フラワー・ロボティクスと共同でマネキン型ロボット「Palette(開発コード名)」を事業化すると発表した。これまで両社は「Posy」と呼ぶ人型の移動可能なロボットを共同開発し,展示会などに出展してきた。そのノウハウを生かした事業化が可能と判断したもの。既に2002年からテスト・マーケティングを実施し,価格や生産台数,販路などを2005年内に固めて販売する。

 Paletteは腰から上の「全身型」と,首とその周囲だけの「アッパートルソ型」の2種類を予定している。全身型は人間のモデルのポーズをモーション・キャプチャによって取り込み,マネキンに着せた服が見栄え良く見えるようなポーズをとる。台座部分には人感センサーが3個あり,もっとも近くにいる人にアピールするように角度を変える。

 マネキン型ロボットを選んだ理由は,(1)ショーウインドウにマネキン人形という形態は100年間変わっていないため,コンピュータ技術によって新しい変化を付けやすい,(2)マネキンの存在は世界共通,(3)動き回るものではないので安全性を確保しやすい,(4)素材や動きを変えることで多様性を表現できる,(5)比較的機構が単純なのでコストを抑えやすい,である。

 このほかロボットならではの機能として,Paletteはさまざまなセンサーを備えることができる。例えばカメラを取り付けておいて,違和感のない形で夜間の監視モニターとして動作させたり,買い物客の持ち物などを認識してどういった客層が多く立ち止まるか,そして店の中に入ったかなどの情報を収集できるという。

(北郷 達郎=日経バイト)