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 プライブ・シェルターは2005年3月25日,情報を分散して管理する個人情報管理システム「PrivSHELTER」を発表した。同年4月1日からサービスを始める。秘匿したいデータをサーバーで3分割し,それぞれ別々の地域にあるサーバーに保存する。分割したデータのうち二つのデータが揃えば基のデータを復元できる。分割したデータ一つでは基のデータを推測できない。一般に秘匿したい情報を複数の部分情報に分割して保存し,元の情報を得たいときに部分情報を持ち寄って復元する技術を秘密情報分散技術と呼ぶ。情報を分散する技術はNTTコミュニケーションズが開発した。日立ビジネスソリューションとプライブ・シェルターがメール発送やアンケート集計など複数機能を持つ「アプリケーション・データベース・サーバー」を共同で開発した。

 秘密情報分散技術自体は1979年に発表されている。既に数社がこの手法を使ったサービスを提供している。今回の技術が他社と異なるのは,三つに分割したうちの一つがなくなっても,元データを復元せずに再度三つの情報に分割できること。盗難にあっても,まったく別の分割データを作り出せるため安心だという。データを3分割する手法は電電公社の時代に基本特許を取っているという。

 PrivSHELTERは,データの重要度ごとに管理方法を変えられる。例えば,氏名,住所,電話番号など個人をすぐに特定できる情報は3分割して異なる所在地にあるデータセンターでそれぞれ保管する。性別,年収などそれだけでは個人を特定できない情報は暗号化しておく。生年月日,郵便番号など流出してもほとんど害にならない情報は平文のまま保管する。また,個人情報をノートパソコンなどに保存して持ち歩いたり,輸送する場合は重要情報を格納する揮発領域(データを一時的にしか保持しない領域)を持つ特別仕様のUSBフラッシュ・メモリーを使用できる。このUSBフラッシュ・メモリーはアイ・オー・データ機器と共同開発した。

 サービスの初期費用は126万円,月額利用料は31万5000円から。

(堀内 かほり=日経バイト)