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 Affelioプロジェクトは2005年7月4日,SNS(Social Network Service)を構築するためのオープンソースのソフトウェア「Affelio Version 1.0」を公開した。参加者が各自のWebサーバー上にAffelioをインストールすると,それらが連携し合ってネットワークを構築する。すなわち「P2P型のSNSソフト」である。「MovableType」を使ってブログを構築するのと似た方法でSNSのページを開設する。公開した日記や画像は自分が管理するWebサーバー上に保存される。Perl 5.6以上とMySQLまたはSQLiteが必要。個人ユーザーは無償で利用できる。商用利用にはライセンス料が必要。

 「mixi」や「GREE」など現在広く使われているSNSは,ユーザー管理の必要性から中央集権型を採用している。すべてを一元管理できる半面,負荷が集中するためサーバー環境に高い性能が求められる,サーバーがダウンするとすべてのページが閲覧できなくなる,といった問題がある。これに対しAffelioは,参加者それぞれのWebサーバーで動くCGIのプログラムが連携してSNSを実現する。

 Affelioのユーザーは,「友達リンク」を介してつながる。他のAffelioユーザーのサイトのURLを「友達リンク」として登録。相手がそれを了承すると,相手が登録した個人用画像をボタンとしたリンクが自分のトップページに表示される。これを手がかりにさまざまなユーザーのページを訪問し,仲間を増やしていく。直接リンクを張っている「友達」と,友達のページからリンクが張られている「友達の友達」,それ以外の「一般ゲスト」によってアクセスを制御できる。他人にメッセージを送ったり,自分のページを訪れたユーザーの履歴を閲覧するなど,既存のSNSが持つ基本的な機能もほぼ搭載している。

 各種機能を利用するAPIも公開している。これを利用すれば,Affelioに機能を追加したり,Affelioを拡張して別のアプリケーションを開発できる。例えば社内ポータルをAffelioを利用して構築し,ユーザーごとに情報へのアクセスを制限するシステムを作れる。

 Affelioプロジェクトは,米カーネギーメロン大学計算機科学部に所属する大越匡氏を発起人として,2004年11月に設立された。日本と米国を拠点にして,Affelioの開発に取り組んでいる。2005年8月には法人化する予定。Affelioを利用するためのWebサーバーのホスティング・サービスや,企業ユーザーへのライセンス販売/コンサルティングなどの業務を手がける。

(八木 玲子=日経バイト)