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 「基幹系システムを動かすサーバーのOSにはHPのUNIXであるHP-UXを推奨する。Windows2000やLinuxの提案は考えていない」。13日に開かれた,日本ヒューレット・パッカード(HP)のUNIXサーバーの最上位機「hp 9000 superdomeサーバ」発表会の席上で,NECや日本ユニシスなど主要パートナ企業は異口同音にこう言い放った。

 hp 9000 superdomeは,HPが満を持して投入する,サン・マイクロシステムズの最上位機「Enterprise10000」の対抗製品。HPのRISCプロセサ「PA-8600」を最大64個搭載できる。さらに将来は,プロセサを「IA-64」に交換できるように設計されている。IA-64を搭載した段階で,HPは自社のUNIXであるHP-UX(IA-64版)に加えて,Windows2000やLinuxもhp 9000 superdomeで動かす計画だ。

 ところが,同サーバーをOEM販売するパートナ企業の多くは,「HP-UXだけで十分」と考えている。superdomeを販売する際のWindows2000とLinuxの位置づけを問う質問に答えて,まず川村敏郎NECソリューションズ常務が「superdomeの用途は社会や企業活動の基盤となるシステムになる。これを担っていけるOSはHP-UXが最適だ」と発言。これに続いて,沖電気工業,日本ユニシス,三菱電機も同様のコメントをし,「superdomeはHP-UXで売る」との姿勢を明確に示した。

 一方,日立製作所は,4社と一線を画す見解を披露した。「OSの選択は基本的にユーザーの嗜好による。将来Windows2000やLinuxの性能がどれだけ向上してくるか予断を許さない。とくにLinuxは,superdomeで利用されることは十分あり得るし,強力な販売ツールになると考えている」(加藤孝雄情報コンピュータグループ グループ長&CEO)。

 加藤CEOの発言の背景には,同社が9月7日に発表した,「すべてのプラットフォームでLinuxをサポートする」という大方針がある。このため日立は,IA-64を搭載していない現行のsuperdomeに対しても,先行してLinuxを提供することを検討している。PA-8600上でネイティブに動くLinuxカーネルを提供する方法と,HP-UX上でインテル系プロセサをエミュレートするソフトウエアを提供し,その上でLinuxを動かす方法があるという。