沖電気工業,シスコシステムズ,日本アイ・ビー・エムの3社は,ネットワーク構築事業で協力する。一般企業およびサービス・プロバイダ向けのネットワークやアプリケーションを共同で開発する。システム稼働後のサポートなどサービス面でも協力する。

 各社の製品を持ち寄るとともに,不得手な分野を補完し合うことで,「他社よりも速くソリューションを提供する」(シスコシステムズの黒澤保樹社長)。具体的には,沖電気はマルチメディア対応の交換機やCTI(コンピュータ電話統合)製品,シスコはネットワーク機器,IBMは電子商取引や基幹業務向けのネットワーク関連機器やソフトウエアを融通し合う。

 第1ステップとして,次の3分野から事業協力を始める。(1)MPLS(マルチプロトコル・ラベル・スイッチング)技術を用いた通信基盤(IPバックボーン)の構築。(2)AVVID(アーキテクチャ・フォー・ボイス・ビデオ・アンド・インテグレイテッド・データ)仕様に準拠した,音声,ビデオ,データを統合するネットワークの構築。(3)LANの利用範囲を都市の規模まで拡張するMAN(メトロポリタン・エリア・ネットワーク)の構築。

 3社はそれぞれの社内に「コンピテンス・センター」を設置し,システムの開発と動作検証などを行う。当面,沖電気は50人,シスコは20人,IBMは10人の規模でセンターを運営する。3社で取り組む案件の窓口として,日本IBM社内に「プロジェクト・オフィス」を10月中旬に設置する。各社から数人ずつを集め,合計10人弱の規模でスタートする。「できるだけ早く100人規模にしたい」(日本IBMの小名木正也専務)。

 さらに,将来は3社共同でマーケティング活動を展開する予定である。「当面は日本国内での活動を考えているが,アジア諸国も視野に入れたい。また,今回の事業協力はこの3社に限定したものではなく,趣旨に賛同する企業があれば受け入れる可能性がある」(日本IBMの小名木専務)とする。(中村 正弘=日経コンピュータ