PR

 調査会社のIDC Japan(http://www.idcjapan.co.jp/)が発表した国内サーバーOS市場の予測によると,2000年はLinuxの成長率が最も高く,出荷本数シェアを前年の4.0%から7.8%に伸ばす見通しだ。1999年の10.1%から9.4%にシェアを落とした商用UNIXを射程圏内にとらえた格好である。サーバーOS全体では,2000年の出荷本数は53万1300本となり,1999年の41万8600本に比べ26.9%増加するとみている。

 IDCによれば,2000年を通じたLinuxのライセンス出荷本数は4万1200本に達し,前年比144.4%の急成長を遂げる見通しである。この数字はLinuxディストリビュータが有償で販売しているLinuxディストリビューションだけの出荷本数であり,ユーザーが無償で入手したり,複写して複数のサーバーで利用しているLinuxはカウントされていない。IDCは,今後Linuxは年間平均成長率69.5%で伸び続け,2004年には25.4%のシェアを獲得すると予測している。

 IDCはLinuxが急成長した理由として,Linuxを組み込んだシステム・インテグレーション案件が徐々に増えている,ベンダーのLinuxへの取り組みが浸透し始めたためユーザーがLinuxを指定する案件が増えている,Linuxそのものが使いやすくなった,エンドユーザーがLinuxを自力で導入し始めている,などを挙げている。

 2000年におけるサーバーOSのトップ・シェアはWindows NT Serverであり,実に60.9%を占める。2000年2月に発売されたWindows 2000 Serverのシェアは18.3%になる見込みで,NT Serverから2000 Serverへの移行は必ずしも順調ではない。IDCは,エンドユーザーが保守的である,Windows 2000対応のソフトウエアがそろっていないなどが,移行が進まない原因と分析している。

中村 正弘=日経コンピュータ