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 IBMのメインフレーム「システム/390(S/390)」で稼働するLinuxのベータ版を配布するプロジェクトに,日本国内だけで1カ月間に52件の申し込みがあったことが明らかになった。予想を上回る出足であり,メインフレーム用Linuxに十分な需要があることを裏付けるものと言えそうだ。

 ベータ版の配布を始めたのは,Linuxディストリビュータ大手のターボリナックス ジャパン。S/390で稼働するLinuxディストリビューション「TurboLinux for S/390」のベータ版を試用してくれる企業を,同社のホームページ(http://www.turbolinux.co.jp/)で募集している。11月1日から受け付けを開始し,11月30日までに52件の申し込みがあった。52件には,日本アイ・ビー・エムに直接申し込んだ企業の数も含まれる。

 52社の内訳は,ユーザー企業,アプリケーション・サービス・プロバイダ(ASP)やインターネット・データ・センター(IDC)などのサービス事業者,システム・インテグレータが,それぞれほぼ3分の1ずつ。ユーザー企業では,製造業や流通業の申し込みが多い。

 ベータ版の申し込みは記名式であり,会社名や連絡先はもちろん,保有しているS/390の機種名なども登録することになっている。このためターボリナックスは,ひやかしの申し込みはほとんどないと見ている。この登録フォームには,S/390版TurboLinuxを実際にS/390上で運用することを検討しているかどうかを選択する項目もあり,ユーザー企業とサービス事業者のほとんどが「検討している」と回答した。

 TurboLinux for S/390は,ターボリナックスがサーバー向けLinux製品「TurboLinux Server」をもとに,米IBMと共同で開発した。両社は,ベータ版のユーザーから寄せられた改善提案などを取り入れて製品版を開発し,12月中旬に正式に発売する計画である。現時点では価格は未定。(中村 正弘=日経コンピュータ