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 「欲張りと言われるかもしれないが,テレコム産業と同じくらい,他の業種の顧客向けビジネスを拡大させたい」。伊藤忠テクサノサイエンス(CTC)の後藤攻社長は2001年の戦略をこう語る。「特に,携帯電話を利用したアプリケーション・サービスを提供するようなシステムの開発と運用事業を拡大していきたい」(後藤社長)。

 後藤社長は,「多数のUNIXサーバーを並べた大規模システムの導入・運用ノウハウを武器にする」という。CTCは,NTTドコモやKDDIといった大手テレコム企業のインターネット接続サービス用のUNIXサーバー導入で多くの実績がある。特に,テレコム会社のサーバーから,各コンテンツを提供するベンダーのサーバーへ中継するシステムについては,CTCが運用まで請け負っている。

 こうした実績から,テレコム企業向けの売上高は,CTCの全売上高の40%弱を占めている。ある業界関係者は,「サン・マイクロシステムズがテレコム企業でシェアを拡大させているのはCTCのおかげ」とまで分析する。

 さらに事業を拡大していく上で,後藤社長が最も意識している競合会社は富士通である。「同じSolarisを搭載するUNIXサーバーを販売している以上,市場で競合することは避けられない」からだ。後藤社長は,「売上高で富士通に伍すことはできないものの,存在感と事業への意気込みでは負けないようにしたい」と語る。

森 永輔=日経コンピュータ