富士通の関澤義会長は1月24日に開かれた記者団との懇親会で,「最近になってまた名刺に電子メールのアドレスを入れるようにした」ことを明らかにした。「ようやく面白がって私に妙なメールを送る人がなくなった」(関澤会長)というのが,メール・アドレスを再び印刷するようにした理由だ。

 関澤会長によると,「かなり以前,電子メールを使い始めた当初は名刺にアドレスを刷り込んだ。だが,ジャンク(ごみ)メールが殺到したので,次に名刺を作ったときから刷り込むのを止めていた」という。関澤会長は電子メールを自分でチェックしていることもあり,大量のメールに音を上げた格好だった。

 再度名刺に刷り込んだ効果があったのか,昨年のクリスマスには,楽しいメールが届いたという。「動画像データが添付してあり,それを見ると,トナカイのそりに乗ったサンタ・クロースが雪の中を飛んでいった」と関澤会長はにこやかに語る。社長を退任して2年半,関澤会長はようやく電子メールを楽しめるようになったようだ。

 複数人の記者から,「関澤さんは毎日会社に来ているのですか」と聞かれたという。関澤会長は,「仕事をしているかどうかはともかく,毎日出社しています。どうやら,かなり私の影が薄くなっている」と冗談めかして語り,会場の記者陣を笑わせた。

 もっとも,関澤会長のビジネスにかける意気込みは,衰えをみせていない。「今年もがんばっていくつもりですので,みなさんよろしくお願いします」と力強い声で挨拶を締めくくった。

森 永輔=日経コンピュータ編集