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 沖電気工業は,音声応答システム用のWebコンテンツを記述する標準言語「VoiceXML」を解釈し実行するソフトウエア「VoiceXMLインタプリタ」の開発を進めており,2001年夏までに提供する計画である。VoiceXMLインタプリタは,利用者が電話を使ってインターネットの情報提供サービスを利用できるようにする「音声ポータル」を実現するための中核ソフトウエア。現時点で日本語に対応したVoiceXMLインタプリタはなく,製品化を表明したのは沖電気が初めて。

 VoiceXMLは,利用者の問いかけに対して音声応答システムがどう答えるかなどの「対話フロー(シナリオ)」を記述するための言語。利用者に対して利用案内(ガイダンス)を読み上げる,利用者が音声で指定できる選択肢を定義する,利用者の操作内容に応じて別のシナリオを起動する,オペレータなどに電話を転送する,といったことを記述できる。従来のCTI(コンピュータ電話統合)システムでは,こういったシナリオは,音声認識エンジンごとに異なる,専用のスクリプト言語などで記述する必要があった。

 沖電気はVoiceXMLインタプリタを,同社のCTIシステム「CTstage」と組み合わせて提供する。VoiceXMLインタプリタから,CTstageの各種機能を呼び出すためのAPI「CT-API」を使えるようにする。このため同インタプリタは,基本的にCTstage専用であり,他社の音声応答システム関連製品では利用できない。

 VoiceXMLは,標準化団体「VoiceXMLフォーラム」によってバージョン1.0の仕様が2000年3月に規定された。同仕様は2000年5月に,Web関連技術の標準化団体W3Cによって承認された。

 沖電気は,日本アイ・ビー・エムおよび日立製作所と共同で,日本でのVoiceXMLの普及を目的とした団体「VoiceXMLフォーラム日本部会(仮称)」を2001年4月に設立する準備を進めている。「多くのベンダーから問い合わせがきており,設立までに会員企業が増える可能性がある」(坪井正志ネットワークシステムカンパニー情報通信ネットワーク事業部ソリューション第二部長)。

中村 正弘=日経コンピュータ