マイクロソフトは3月6日,中堅中小企業向けの統合ミドルウエア「Microsoft Small Business Server(SBS)2000」を発表した。4月12日から発売を開始する。SBSは,マイクロソフトが中堅・中小企業向けに開発し,1998年3月から販売を始めた戦略製品。しかし,これまでは販売不振が続いていた。

 こうした経緯を踏まえて,マイクロソフトの阿多親市社長は,「これまでSBSが売れなかった理由はいくつもある。例えば,安いとか,何でも使えるというメッセージばかりを強調しすぎた。逆に導入後のメンテナンスについての対応が甘かった。今回の新版は,こうした過去の失敗を踏まえて,開発した製品だ」と語る。さらに「中小企業にもIT革命の影響が及んでくる中で,SBSの新版は多くのユーザーに受け入れてもらえるのではないか」と再挑戦の狼煙を上げた。

 SBS2000の注目点は,当初はキャンペーン・サービスとして標準添付するWebグループウエアの「GroupBoard」である。グループウエア市場で急進するサイボウズのOfficeと真っ向から競合するソフトだ。マイクロソフトは,「GroupBoardは,ユーザーのニーズにこたえたもの。しかも単なるアプリケーションではなくソリューション開発のフレームワークである。決してISVのビジネスを奪うつもりはない」とかわす。しかし,実際にはサイボウズをはじめとする,他のWebグループウエアの販売に何らかの影響を及ぼすのは間違いない。

 SBS2000は,Windows2000 Serverに,グループウエアのExchange2000 Server,データベースのSQL Server2000,プロキシー機能などを持つISA 2000,FAXサーバー機能,共有モデム機能などを同梱した製品。最大50台のクライアント・パソコンまでにしか接続できない一方で,「戦略的な価格」(阿多社長)を設定した。推定小売価格は,5クライアント・アクセス・ライセンス付きで28万7800円と,Windows2000 ServerにExchange2000 Serverを加えたよりも安い。さらにSBS2000は,日々のサーバーの状態を定期的に管理者に伝える「サーバーステータスレポート」など,遠隔管理機能を通常のWindows2000 Serverよりも強化した。

中村 建助=日経コンピュータ