データセンターを運営するエクソダス(東京都新宿区)とコンテンツ配信サービスを手がける米ミラー・イメージ・インターネット(東京都港区)は4月19日,国内市場に向けて大容量コンテンツの配信サービスを本格的に提供していくことを発表した。

 エクソダスが運営する東京都内のデータセンターに最大71TBのディスク容量を持つキャッシュ・サーバーを設置し,東京・大手町のインターネット相互接続点(IX)を経由して,主要なプロバイダと接続する。「独自の負荷分散機能を持つサーバーと高速なインターネット接続回線を使って,ルーターを1回経由するだけで,コンテンツを高速に配信できる」(ミラー・イメージ・インターネットの大久保清隆カントリーマネージャー)。

 大容量のコンテンツ配信サービスを手がけるアカマイ・テクノロジーズ・ジャパンなどは,キャッシュ・サーバーを分散配置している。これに対し,ミラー・イメージ・インターネットはキャッシュ・サーバーを国内では1カ所だけに配置する。

 その理由は大久保カントリーマネージャーは説明する。「分散配置するキャッシュ・サーバーのディスク容量はさほど大きくなく,大容量のコンテンツが最寄りのサーバーに収まり切らないことある。このため,別のキャッシュ・サーバーからコンテンツを呼び出すことになり,時間がかかる。結果的にタイムアウトが発生し,Webページ上の一部のコンテンツが表示されないことがある」。

 ミラー・イメージ・インターネットの配信サービスは,動画や画像など容量の大きいコンテンツだけを扱う。「電子商取引サイトやコンテンツ配信のサーバーは,イベントのときなどにアクセスが集中する。容量の大きいコンテンツだけを配信サーバーから送ることで,アクセスが集中した時でもWebサーバーの停止を回避できる。アクセスの集中に対応するためだけにサーバーを増強をする必要もなくなるだろう」(大久保カントリーマネージャー)。

 この配信サービスは,エクソダスとミラー・イメージ・インターネットがそれぞれ代理店を通じて販売する。料金は配信サーバーを通じて送ったデータ量に応じて,1GBあたり数千円からを課金する。(坂口 裕一=日経コンピュータ