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 グループウエア大手のサイボウズ(http://www.cybozu.co.jp/)が新分野に挑戦する。Webブラウザで利用できるカード型データベース「サイボウズ DBメーカー」を7月中旬に発売する。サーバーに搭載する,新しいタイプのカード型データベースである。

 同社の主力製品であるグループウエア「サイボウズ Office」は導入企業数が7000社を突破している。青野慶久COO(最高執行責任者)は「DBメーカーはOfficeに続く2本めの柱とし,ゆくゆくはOfficeを超える製品に育てたい」と意気込む。

 DBメーカーは,サーバーに搭載するため,個人で使うのではなく,部署内あるいは社内で情報を共有する用途に向く。OracleやSQL Serverといった,業務システムで利用する本格的なリレーショナル・データベース管理システムと違い,パソコン・ソフトの感覚で比較的,簡単に使いこなせるという。「データベースは難しいと思い込んでいる利用者にこそ使ってほしい。10万件程度までなら実用的な速度で検索できる」(青野COO)。

 利用者はWebブラウザを使ってDBメーカーにアクセスし,データベースを設計したり検索したりする。グループおよびユーザーごとに,データベースの項目(フィールド)単位でアクセス権を設定できる。クライアントにはWebブラウザさえあればよいので,導入やバージョンアップが容易という利点がある。

 ファイルメーカーの「ファイルメーカー」など,従来のパソコン用データベース・ソフトはクライアントにインストールする形態だったので,クライアントの台数が多いと初期導入やバージョンアップの作業負担が重くなるという問題があった。Excelなどの表計算ソフトのファイルをサーバーに置いて共有している場合も同様である。

 サイボウズはDBメーカーで,新しい価格体系を導入する。作成するデータベースの個数と,その利用期間によって価格を決める。クライアントの台数やユーザー数には制限を設けない。サーバーのOSやプロセサ数にも依存しない。電子メールによるサポートと,新バージョンへのバージョンアップの料金も含まれる。販売価格というよりも,「サービスを含めた利用料」という位置づけである。

 価格体系の詳細は6月に発表する予定。データベースが30個の場合,1カ月当たり2万円程度にするという。「新しい価格体系が受け入れられるようなら,Officeなど既存製品にも適用することを考える」(青野COO)。

 サイボウズは7月の正式発売に先立って4月23日から,Windows NT4.0およびWindows2000で動作するDBメーカーのベータ版を公開する。続いて5月1日に,Linux,FreeBSD,Solaris(SPARC版)で動作するベータ版を公開する。

 対応するWebサーバーは,マイクロソフトの「IIS」,オープン・ソースの「Apache」,サイボウズの「Webサーバー2」である。発売から半年間で500本,5000万円の売り上げを見込む。
中村 正弘=日経コンピュータ