富士通は5月24日,自社製UNIXサーバーである「PRIMEPOWER」の動作検証や性能測定を行う施設を開設した。施設名は,「PRIMEPOWER CENTER」。特徴は,日立製作所やイーエムシージャパンなど,ライバル他社のストレージ製品も設置したこと。ユーザー企業はPRIMEPOWERと他社ストレージ製品を接続したシステムの動作を検証できる。市場シェアの高い他社ストレージとPRIMEPOWERの相互接続性を実証することで,PRIMEPOWERの販売を強化する。

 富士通の小島和人専務は,「ソリューションといえば,コンサルティングなどが注目されている。だが,インフラの動作性をしっかりと示すこともソリューションとして重要」と語る。富士通はPRIMEPOWER CENTERの設置に10億円をかけた。

 PRIMEPOWER CENTERには,5つの検証ルームがあり,それぞれにUNIXサーバーやストレージが設置されている。各システムは独立したネットワーク構成を取るため,他のユーザーの影響を受けることなく,システムを使用できる。使用料は無料。すでに日本IBMや日立製作所,EMCといったメーカーのストレージをはじめ,ソフト・メーカーの製品を含め,40社の製品が検証できる。「2001年度末には100社超の製品を検証できるようにしたい。対象から除外する企業はない」(青木隆コンピュータ事業本部長)。

 当然ながら,他社製品との接続性を実証することで,自社のストレージ製品の売り上げの減少も予想される。この点について,富士通の酒井利弘コンピュータ事業本部ビジネス統括部PRIMEPOWERビジネス推進部長は,「他社製ストレージに興味を持っているユーザーをどんどん取り込み,PRIMEPOWERの販売につなげていきたい」と説明する。

 PRIMEPOWERの販売台数は2000年度が国内3800台,海外2700台の合計6500台だった。富士通は2001年度の販売台数目標を国内7000台,海外6600台の合計13600台としている。2002年度にはさらに倍増を目指す。
大和田 尚孝=日経コンピュータ