JISAの会長に就任する佐藤氏 「日本の情報産業の発展には,中小企業の活躍が不可欠」。このたびJISA(情報サービス産業協会)の会長就任が決まったアルゴ21(http://www.argo21.co.jp/)の佐藤雄二朗会長は,こう断言する。「現在,公官庁向け情報システムの90%以上を大手企業が落札している。落札の基準が受注金額なので,大手企業が不当に安い“札”を入れれば,中小企業の入り込む余地がなくなってしまう」と続ける。

 システム・インテグレータの業界団体であるJISAの会長に,独立系のトップが就くのは佐藤氏が始めて。それだけに“佐藤節”は止まらない。「現状の改革には,システムの質で判断する入札の仕組みを確立することが不可欠だ。そのことが中小企業を含めた情報産業の発展につながる」と意気盛んだ。「ソフトウエア開発の品質管理基準であるCMMなども積極的に利用していきたい」とする。

 さらに佐藤会長は,「ITはもう古い。これからはICT(インフォメーション・コミュニケーション・テクノロジ)の時代だ」と宣言する。「2005年には,日本は必ず情報産業の先進国になれる。課題は多いかもしれないが,必ず乗り越えられる。日本人は“大化の改新”以来,革命を成し遂げるDNAを持っている」と言い切る。一連の発言は,5月28日に開かれたJISAの会合でのもの。今後は,JISAから目が離せない。

大和田 尚孝=日経コンピュータ