6月を境にオープン・ビジネス・ネットワーク(OBN)上で利用できる新サービスが続々登場する。OBNはNTT PCコミュニケーションズ(http://www.nttpc.co.jp/)などが運営する閉域のIPネットワーク。新たに登場するのは,シーイーシー(http://www.cec-ltd.co.jp/)が提供するグループウエアのアプリケーション・サービス「Web Galaxy Office」,タップ(http://www.tap-ic.co.jp/)が提供するホテルの予約や会計を管理するアプリケーション・サービス,NTT PCコミュニケーションズが提供するデータ・センターでのサーバーのハウジング・サービスの3種類。

 OBNは,流通システム開発センター(http://www.iijnet.or.jp/dsri-dcc/)が開発した技術仕様に準拠している。セキュリティを保って相互に通信が可能。ユーザー企業は,OBNを使って企業の本社や支店,店舗,工場などを結ぶWANを構築したり,OBN上で提供されているアプリケーション・サービスを利用できる。

 OBN上ではこれまで,電子メール・サービスやEDIサービス,モバイル環境からの接続サービスが利用できていた。NTT PCコミュニケーションズでは,新規提供するサービスを含めて,ユーザー企業が必要なサービスを組み合わせて使うことを想定している。

 例えば,あるアパレル企業は,メール・サービスに加え,ハウジング・サービスを利用する。全国の店舗や本社はOBNに接続しており,POSデータをいったんデータセンターのサーバーに集める。さらに,OBN経由でデータ・センターからPOSデータを本社にある需要予測サーバーに転送して分析する。メール・サービスはOBNに接続している店舗と本社間で利用している。

 さらに8月上旬をメドに,ADSL(非対称デジタル加入者回線)接続サービスを提供するアッカ・ネットワークス(http://www.acca.ne.jp/)のネットワークと,NTT PCコミュニケーションズのOBNを接続し,ADSL回線を経由してOBNを利用できるようにする。

 このADSL接続サービスを使うと,通信速度が下りで最大1.5Mビット/秒,上りで最大512kビット/秒と高速になった上,月額利用料は1万2000円で済むようになる。これまでOBNを利用するには最寄りのOBNのアクセス・ポイントまで専用線で接続する必要があり,64kビット/秒の場合で月額料金が3万8000円かかっていた。

坂口 裕一=日経コンピュータ