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日立の林専務 日立製作所の情報・通信事業部門は6月13日,事業分野の絞り込みを柱とする,今後の事業計画を発表した。この4月から情報・通信事業部門のトップに就任した林將章専務は,「ストレージ関連や上流のシステム・インテグレーション(SI)といった重点分野に資金と人材を集中投資することで企業価値を増大させる」と意気込みを語る。2002年度(2003年3月期)に売上高2兆4400億円,営業利益1280億円を目標に掲げる(いずれも連結ベース)。2000年度(2000年3月期)の実績は売上高1兆9370億円,営業利益455億円だった。

 今後の中核分野と期待するストレージ関連には,特に力が入っている。SAN/NAS関連のハード販売と,それに付随するシステム構築事業の強化に,今後2年間で約2000億円程度を投じる。これには,ストレージ管理ソフト強化のためのM&A費用や,検証設備の設置費用などが含まれる。人材のシフトも進める。今年1年間で,ストレージ管理ソフトの開発要員を200人以上,システム構築事業のための要員を400人以上増やす。一連の強化により,日立はストレージ関連の売り上げを2000年度の2400億円から,2002年度には4000億円程度に増やす計画だ。「ストレージを日立のコア(中核)ビジネスにする」(林専務)。

 一方,システム・インテグレーション関連では,付加価値が高い,コンサルティング部門の強化が目を引く。現在400人強の上流コンサルタントを2003年3月までに1100人程度に増やす。経験者の中途採用のほか,他社の買収によって達成する。これによりソフト/サービス事業の営業利益率を2002年度には7.3%程度に高める。2000年度は2.5%だった.売上高と営業利益の絶対額も2002年度には1兆1500億円,840億円に増やす。2000年度の実績はそれぞれ8400億円,210億円。

星野 友彦=日経コンピュータ