「日本のインターネットの普及率はアジアの中で第7位。この原因は,通信インフラの問題が大きい。ダイアル・アップ接続が大半を占めることや,通信費の時間による課金制が,普及を遅らせている。パソコン自体の普及の遅れも一因だ」。6月25日,「インターネット白書2001」(発行:インプレス)の概要を発表した席上,インターネット協会の岡田智雄会長はこう指摘した。

 白書によると,日本のインターネット利用者は2001年2月の段階で,3263万6000人で,インターネットの普及率は23.4%。2000年2月の利用者数が1937万7000人であったのと比較すると,約1200万人増加した。

 しかし,23.4%という普及率は,アジア太平洋地域で7位。1位はオーストラリア(普及率38.3%),2位は台湾(同37.6%),3位は韓国(同36.8%)だった。4位がシンガポール(同34.0%),5位が香港(同31.7%),6位がニュージーランド(同30.6%)。岡田会長は,「通信回線が安くなることが,インターネット普及の鍵となる。さらに,企業がインターネットを使って新しいことをやれば,インターネットはもっと普及する」と述べた。

 このほか,白書のデータで目立ったものとしては,携帯電話・PHSからのインターネット接続の急増がある。2000年調査で3万人だったものが,2001年調査では,652万5000人になった。インターネットの接続方法を見ると,ADSL・xDSL接続が0.8%,ケーブル・テレビ経由でインターネットに接続している人が8.0%となった。2000年のADSL・xDSL接続は0.1%,ケーブル・テレビ接続が3.0%だった。(島田 優子=日経コンピュータ