日本IBM(http://www.ibm.com/jp/)は6月27日,無線LAN機能を標準装備した企業向けノート・パソコンを発表した。B5サイズの「ThinkPad s30」と,A4サイズの上位機「ThinkPad A22m」の2製品がある。同社は今回の製品を第1弾とし,「今後,無線LAN内蔵のノート機を増やしていく」(PS製品モービル・コンピューティングの竹川博之氏)。

 2製品とも,IEEE802.11b規格の無線LANモジュールを本体に内蔵する。データ伝送速度は11Mビット/秒。「WEP128」規格に準拠した暗号化機能を備える。日本IBMは暗号化機能を含めて,メルコ,ヤマハなど4社のルーターとの相互運用性を検証済み。電波の届く範囲はアクセス・ポイントから半径25m程度。1個のアクセス・ポイントに接続できるパソコンの台数は最大253台だが,現実には30台程度が適当という。

 B5サイズ機のThinkPad s30は,5月23日に発表した個人向けモデル「ThinkPad i Series s30」とほぼ同仕様の製品。10.4インチ型液晶ディスプレイと600MHz動作の超低電圧版モバイルPentium IIIを搭載し,ハードディスク容量は20Gバイト。10/100BASE-T対応のLANインタフェースを内蔵したモデルも用意する。

 iSeries s30との違いは,OSがWindows MeでなくWindows2000 Professionalであることと,本体の色が「フラット・ブラック(つや消しの黒)」であること。iSeries s30は「ミラージュ・ブラック(光沢のある黒)」を採用している。ただしIBMは,ThinkPad s30と同時に,フラット・ブラックのiSeries s30も発表した。ミラージュ・ブラックのモデルは,手で持ったときなどに指紋が本体につきやすいので,一部のユーザーからは不評だった。

 A4サイズ機のThinkPad A22mは,14.1インチ型液晶ディスプレイと1GHz動作のモバイルPentium IIIを搭載し,ハードディスク容量は30Gバイト。OSはWindows2000 ProfessionalまたはWindows98SE。10/100BASE-T対応のLANインタフェースも標準で内蔵しており,無線LANと有線LANを共存させた環境に導入しやすい。

 価格は,s30が22万9000円から,A22mが34万9000円から。s30は6月29日,A22mは同27日から出荷する。

中村 正弘=日経コンピュータ