NTTデータは2001年中にも,SE部門の管理職の人事評価制度として,「多面評価」を導入する。直属の上司による評価だけでなく,部下や同僚,関連部門の担当者などの評価を総合して,管理者の能力や成果を判定できるようにする。

 上司だけが評価すると,性格的にウマが合うかどうか,といったことに評価が左右されかねないし,評価の尺度が偏る可能性もある。これを是正することが多面評価導入の狙いだ。

 評価者が被評価者に遠慮することを回避するため,上司以外の評価者は匿名にする方針。また評価結果は当面の間,報酬にも反映しない。あくまでも管理職の育成につなげることが目的だ。

 IT関連企業の間では,SEをはじめとする社員の人事評価制度を見直す動きが活発化している。NECは今春,極めて高いスキルを持つSEに,執行役員並みの報酬を支払う制度を導入した。富士通も社員の成果を評価する際に,目標の達成度だけでなく,プロセスを重視するように制度を見直している。

森 永輔=日経コンピュータ