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 東陽テクニカは7月12日,ソフトウエアの構成管理を支援するツール「Perforce」を発売した。米パフォース・ソフトウエアが開発した製品で,競合製品よりも低価格である,使い勝手がよい,という2点が特徴。8月末に日本語ベータ版をリリースし,10月に日本語版を正式に出荷する予定だ。

 Perforceは,ソフトウエアのバージョン管理や変更管理といった「構成管理」の作業を支援する。特に複数人で大規模アプリケーションを開発する際に効果を発揮する。変更履歴などのデータはサーバーのリレーショナル・データベース(RDB)上で管理し,開発者は必要に応じて専用クライアント(Windows系OSで稼働),あるいはWebブラウザから利用できる。

 東陽テクニカの湯本倖三社長は,「構成管理ツールの価格は,一般に1ライセンスあたり40万~50万円。使いこなすのも大変で,敷居が高かった」と話す。これに対しPerforceは,1ライセンスあたり12万円と低価格に設定した。使い勝手に関しても,Perforceはインストール後,1時間で利用できるようになるという。さらに,パフォーマンスの良さも売り物の一つとしている。

 パフォース・ソフトウエアのクリストファー・セイバルド社長は,「日本ではまだ構成管理ツールが普及していない。利用しているのは,せいぜいソフト開発者の10~20%ではないか」と言う。「その理由の一つは,日本でよい構成管理ツールがないこと。東陽テクニカと協力して,構成管理の考え方を根付かせていきたい」と意欲を見せる。セイバルド社長は,米イングレスで技術者を務めた経歴を持ち,「ソフト開発者によるソフト開発者のためのツールであることがPerforceの強み」であることを強調する。

 Perforceの動作OSは,10月の出荷開始時点ではSolarisとWindows NT 4.0/2000。英語版はLinuxやHP-UX,Windows 95/98/Me,Mac OS,AS/400などでも動作する。日本語版もLinux,HP-UX,Windows 95/98/Meなどに順次対応していく予定。米国ではインターネットによる販売のみだが,1995年に出荷開始して以来,6万ライセンス・1400社の導入実績があるという(2001年6月現在)。

 東陽テクニカはこれまで,米ラショナルソフトウェアの構成管理ツール「ClearCase」を販売してきた。しかしラショナルが日本法人である日本ラショナルソフトウェアを通じた直販志向を強めたことから,ClearCaseの販売を事実上取り止めた。今後はPerforceを主力の構成管理ツールと位置付けていく。初年度5000本,3年後に2万本の販売を目標としている。

田中 淳=日経コンピュータ