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 バーンジャパン(http://www.baan.co.jp/)が7月17日,新しい製品体系「iBaan」に基づく新製品群を発表した。目玉は,SCM(サプライチェーン管理),CRM(顧客関係管理),EAI(エンタープライズ・アプリケーション・インテグレーション)といったERP(基幹業務パッケージ)の周辺製品を充実させた点。8月から12月にかけて,順次出荷する。新製品の投入で,日本法人の売り上げを一気に倍増することを目指す。

 iBaanは,(1)ERP製品の「iBaan ERP」,(2)SCM製品の「iBaan SCS(サプライチェーン・ソリューションズ)」,(3)CRM製品の「iCRM」,(4)EAI製品の「iBaan OpenWorld」で構成する。すべて製造業に特化している点を強調している。(1)は,名称を従来の「BaanERP」から変更したもの。今回,特に新たな強化は図っていない。

 大幅な追加や強化を施したのは,(2)~(4)の製品群である。(2)のSCM製品では,全社的な生産計画に基づいて営業担当者に納期や価格を回答する「OrderPromising2.0」を新たに追加。また,全社のサプライチェーン計画を策定する「Planner」を1.1から2.0に,生産計画を作成する「Scheduler」を6.3.2から6.3.3にそれぞれバージョンアップ。性能アップやバグの修正を図った。

 (3)のCRM製品は,バーンが1998年に買収した米オーラムのCRM製品群を全面的にリニューアルしたもの。今回発表したのは「iCRM 4.2」で,営業管理や販売予測,顧客管理などを支援する「Sales」,様々な制約条件を加味した自動見積もりを支援する「Configuration」など6製品で構成する。(4)のEAI製品は,XMLを使って既存アプリケーションをiBaanと連携させるもの。TPモニターの「Broker」,既存システムと接続するためのインタフェース機能を提供する「Adapter」,開発環境の「Studio」などで構成する。Adapterは,独SAPや米i2テクノロジーズ,米アリバなどの製品に対応したインタフェースをインテグレーション・サービスの一環として提供していく予定。

 バーンは主力ERPベンダーの一つだが,このところ業績が低迷。SAPや米オラクル,米ピープルソフトなどの競合ベンダーに大きく差をつけられていた。2000年には英インベンシスに買収された。しかし,同社の杉山隆弘社長は「バーンは2000年に,すべての洗い直しが完了し,健全な体質に戻った。過去2四半期連続で黒字を達成している」と復調ぶりをアピールした。日本でも2001年中に社員100人体制を整え,2002年に売上100億円を達成したい考えだ。

田中 淳=日経コンピュータ