富士ゼロックスは,ブロードバンド・ネットワークを利用した動画配信のアプリケーション・サービスを7月25日から開始する。サービスの名称は「ユビキタス・メディアサービス」。小型のビデオカメラで撮影した映像や,PowerPointで作成したプレゼンテーション資料を,インターネット経由で複数のパソコンに同時配信する。パソコン側では,Webブラウザで映像やプレゼンテーション資料を閲覧する。企業の社員研修で講師の映像を遠隔地の拠点に送信したり,イベントの映像をパソコン向けに配信するといった用途を想定している。同社の庄野次郎常務は,「常時接続型の高速インターネット環境が普及するに伴って,時間や空間の制約から解放されたユビキタスなコンピューティング環境の需要が高まる」と,新サービスへの期待を語る。

 ユビキタス・メディアサービスは,主に二つのメニューから成る。一つは,ビデオカメラで撮影した映像をリアルタイムで配信するもの。撮影した映像を無線ネットワークを使ってデータセンターに送り,そこからインターネットに接続したパソコンに送信する。無線ネットワークはソニーが提供する,通信速度1.5Mビット/秒の「bit-drive」を使う。データ通信速度が1.5Mバイト/秒だと,どうしても映像が細切れになるがが,「近い将来10Mビット/秒程度のネットワークが普及したら,ビデオ並みの映像を送れるようになる」(庄野常務)と富士ゼロックスはみている。

 もう一つのメニューは,撮影した映像をいったんサーバーに格納し,必要なときにダウンロードできるようにするサービス。映像をサーバーに格納する際に検索用のインデックスを自動的に付加するため,パソコン側では特定の部分だけを選んで閲覧できる。

 ユビキタス・メディアサービスの料金は,リアルタイムの映像配信が1回(1時間程度)で20万円から。サーバーに格納してから配信する場合,1カ月で約25万円から。

栗原 雅=日経コンピュータ