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 「巨大化する一方のデータ・ストレージを管理することは,企業の情報システム担当者にとって苦痛を伴う作業になっている。このストレージ管理を容易にする技術こそ,EMCが最も膨大な研究開発費用を投じている分野だ」。米EMCのジム・ロスニー上級副社長兼CTO(最高技術責任者)は,同社の戦略をこう話す。

 ロスニー上級副社長は,EMCのストレージ管理構想のキーワードを「自動化だ」と断言する。「現在はストレージをネットワーク化することで,ストレージ管理者は1人で6テラ~7テラバイトほどのデータを管理できるようになった。しかし,企業が保有するデータ容量の増加ペースを考えると,既存のアーキテクチャだけでは追いつかない。管理の仕組みを抜本的に変革するには,ストレージ自体がより知的になり,作業を自動化することが必要だ」(同)。

 こうした考えの下に,現在EMCが取り組んでいるのが,ネットワーク接続された複数のストレージを仮想的に一つに見せて,各種の作業を自動実行する技術。具体的には,ストレージ間でデータ入出力の負荷を自動的に分散したり,ストレージをネットワークに接続すると自動的に利用可能にする“プラグ・アンド・プレイ”などの技術である。

 EMCは,今後1年ほどの間に,こうした機能を備えたストレージ管理ソフトを製品化する。これらのソフトを利用することで,「1人のストレージ管理者が,数百ペタバイト級のデータを管理できるようになる。顧客企業は今,IT関連の人材不足に悩んでいるが,こうした次世代技術を使うことで,企業はより戦略的な分野に人材を投入できるようになるだろう」(ロスニー上級副社長)。

玉置 亮太=日経コンピュータ