インターネット上での少額決済を中心にしたインターネット専用銀行のイーバンク銀行(http://www.ebank.co.jp/)は,自社Webサイト上にショッピング・サイトを開設したと発表した。イーバンク銀行に口座を持つユーザーがこのサイトで買い物をすれば,口座振り込み手数料は無料になる。

 8月24日現在,ニッセンや千趣会といった通販大手,米久商店や逸品.comなど著名オンライン・ショッピング企業70社がオンライン店舗を開設している。こうした有力どころが参加したのは,クレジットカードに比べて,決済手数料が安いこと。決済手数料は「各企業ごとに契約しているため公表できない」(イーバンク銀行)が,売買金額の2%台の手数料もあるという。クレジット・カードが通常3%~5%程度なので,その差は大きい。「なるべく早期に,ヤフーショッピングやチケットぴあ,ショッピングアリーナといった大規模ECサイトの決済需要を取り込みたい」(同社)という。

 イーバンク銀行は7月23日に開業したネット専業銀行。「申し込みを受けた口座数は現在までに約2万5000件と順調だ。これを加速させるためにも,取引のあるECサイトを増やしたい」(同)。しかし決済手数料が安いという利点は今のところ,オンライン・ショッピングを提供する企業側にしかない。クレジット・カードを使えば,銀行口座振り込みの手間や手数料は,そもそも必要ないからだ。利用者にとってのメリットを打ち出さないと早晩,口座数の伸びが頭打ちになる可能性もある。

大和田 尚孝=日経コンピュータ