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 電通国際情報サービス(ISID)と日本オラクルは10月1日から共同で,ブロードバンド回線を使用する企業システムの構築事業を始める。日本オラクルがデータベース「Oracle 9i」などシステムに必要なアプリケーションを提供し,構築部分をISIDが担当する。同事業で対象とするのは,ブロードバンド回線で動画などのコンテンツを配信する放送・通信メディア業と,CAD(コンピュータが支援する設計)などの膨大なデータをブロードバンド回線を使ってやり取りする製造業。これに関して両社は9月7日に事業提携を発表した。

 同事業により,ISIDは来年3月までに8億円の売り上げを見込んでいる。一方の日本オラクルは,「業績に反映されるのは来年度以降になるだろう」(新宅正明社長)としている。同事業のシステム価格は,ハード,ソフトを合わせた最小構成で2000万円から。実際には,これにISIDのコンサルティング料が加わるので5000万円程度からになる。

 放送・通信メディア業向けのシステムは,動画,音声,ゲームなどのデジタル・コンテンツを蓄積し,配信するためのものだ。デジタル・コンテンツをデータベースに格納する際に,タイトルや著作権者などの情報と関連付けることができる。

 製造業向けシステムは,ブロードバンド回線を通じて,ユーザー企業が関係会社と共同開発や調達をできるようにする。これまでのインターネット回線ではデータ容量が大きすぎて送れなかったようなCADデータなどのやり取りを可能にする。また,オラクル製のERPパッケージ(統合業務パッケージ)と組み合わせることで,設計,購買,製造までの管理が可能になる。

 同事業は今年末までを第1段階とし,来年からは対象業種を広げて第2段階とする。具体的には,ISIDと関係が深い流通・サービス業や,電子政府構想に向けて活動を始める自治体などを対象とする。「一般企業のWebページも今後は動画などを使い,“リッチ・コンテンツ”化していくので,他の業種にも幅広く展開していきたい」(ISIDの伊東洋産業ソリューション事業部長)。

矢口 竜太郎=日経コンピュータ