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 日本ヒューレット・パッカード(HP)の寺澤正雄社長は18日12時,HPとコンパックの合併について初めてコメントした。インクジェットプリントの発表会が終了した直後,取り囲んだ記者団の質問にこたえたもの。寺澤社長は,「合併の件は全然知らなかった」ことを明かした。

 寺澤社長は,「現段階では合併の合意をしただけ。このためまだ何もコメントすることができない。コンパック側の情報もまったく知らない。法的な制限があり,コンパックの高柳肇社長とも一切話していない」と説明した。

 執拗に質問を繰り返す記者団に対し,「IT業界が全体的に元気がない。今回の大型合併が発表されたことで少しでも景気が良くなればと思う」と業界全体を配慮する発言でかわした。

 寺澤社長は,「HPはこれまで,アポロコンピュータやベリフォンなどを買収してきた経緯がある」とも語り,コンパックの合併は超大型ではあるものの,HPにとって初めての経験ではないという認識を示した。

 今後の合併に向けた課題については,業態に差異のある「当社とコンパックの双方でそれぞれ違った努力をする必要があるだろう。相乗効果を出すことによって,マーケットに応えていきたい」と述べた。

 現段階での対応として日本HPは,同社のユーザーや販売パートナに対し,「コンパックとHPはまだ別々のメーカーです。購入などは別々にお願いします」といった趣旨のコメントを出したという。

鈴木淳史=日経コンピュータ