競走馬RPGゲームの「Jockey's Road」 マイクロソフトは10月3日,家庭用ゲーム機「Xbox」向けに国内で出す自社ブランドのゲーム・ソフトを,初めて公開した。ソフトの発売時期については,Xboxが発売される2002年2月から同年夏までの間としている。発表の場でXbox事業部マーケティング企画部の斉藤紀夫部長は,「今日の発表を見たら,『ビジネス系ソフトのマイクロソフト』というイメージは変わるかもしれない」と,ソフトの出来映えに自信を見せた。

「ねずみくす」のマーケティングを担当する端麻衣子プロダクトマネージャ 今回公開したソフトは,ねずみを主人公にしたアクション・ゲーム「ねずみくす」など7タイトル。そのうち4タイトルは日本法人の独自開発で,まだ制作途中の段階だ。3タイトルは米マイクロソフトが開発したものを日本向けにローカライズしたソフトで,ほぼ完成に近い形だった。マイクロソフトは,ポリゴンを多用したグラフィック処理能力の高さを強調。カーレース・ゲームの制作を担当する具島快プログラムマネージャは,「走行中の車のボディに背景を映り込ませるなど,細部にこだわった」と語った。

 ゲーム・ソフトのタイトルと同時に,ゲーム制作やマーケティングに関わるスタッフの顔ぶれも紹介した。“ビジネス系ソフト”のマイクロソフトらしからぬ,個性的なマイクロソフト社員が,それぞれ担当するタイトルの概要を説明した。今や200人を超す大所帯となったXbox事業部は,「約9割がゲーム・ソフト会社など社外からの移籍組」(Xbox事業部長の大浦博久常務取締役)だと言う。

Xbox事業部を率いる大浦博久常務取締役 例えば,競走馬のRPGゲームの制作を担当する田村裕志プログラムマネージャは,アスキーでゲーム制作に携わっていた。ねずみのゲームなど2タイトルのマーケティングを担当する端麻衣子プロダクトマネージャは,カプコンからの転籍。発表会では,ねずみの耳をつけて登場した。スノーボード・ゲームの制作を担当する村山功プログラムマネージャは,「冬は仕事そっちのけで毎週スノーボードに行く」という無類のボード好きだ。

 成毛前社長の次期社長候補と言われながらも,「自分の暴れん坊な部分をもっと出したかった」と言う大浦常務が自ら率いるXbox事業部は,マイクロソフトのイメージを確実に変えていくだろう。

井上 理=日経コンピュータ