本田技術研究所とNTTは10月16日,「次世代車載情報提供システム」を共同開発したと発表した。このシステムを使う企業は,「自動車の場所や運転手の趣味・嗜好,時間帯などに応じた,きめの細かい情報提供サービスを実現できる」(本田技術研究所の川合誠商品・技術戦略室主任研究員IT・知能化グループ・リーダー)。両社は早ければ2002年末に,次世代車載情報提供システムを実用化する。

 次世代車載情報提供システムは,車載端末とUNIXサーバーで構成する。車載端末上のアプリケーションが,運転手が発した音声やGPSで測定した位置情報をネットワーク経由でUNIXサーバーに送信する。UNIXサーバー側のアプリケーションは,運転手に提供するコンテンツ,コンテンツを提供するエリアや時間帯,運転手の趣味・嗜好を管理しており,車載端末から受信した位置情報などを基に,その運転手に適したコンテンツを検索して車載端末に送信する。

 コンテンツは車載端末上のWebブラウザに表示したり,音声で出力できる。車載端末とUNIXサーバーとの間のデータ送受信は,NTTドコモの「FOMA」を初めとする携帯電話サービスの通信網を利用する。

 車載端末のアプリケーションは本田技術研究所が,サーバー上のアプリケーションはNTTのサービスインテグレーション基盤研究所が,それぞれ中心になって開発した。(栗原 雅=日経コンピュータ編集