インターネット経由で販売する電子コンテンツの代金回収を請け負う新サービスが11月中旬より始まる。新サービスの名称は,「ビズ決済」。ベンチャー企業のビッグサン(http://www.bigsun.co.jp/)が宅配業者などと提携して実現する。コンテンツを利用するためのパスワードを登録したカードを宅配業者が配達,その段階で利用者はコンテンツの料金を支払う。こうすることで,利用者は,クレジットカード番号などをインターネットに流さずに,料金を支払える。

 ビッグサンの山田義人代表によれば,「Webサイトで購入した物理的な商品の代金回収代行を行っている宅配業者はいるが,電子コンテンツの代金回収代行を実施しているところはまだない」という。ビッグサンは,ビズ決済のビジネスモデルについて特許を申請済である。

 山田代表は,「クレジットカード情報をインターネットに流したくない利用者は多い。ビズ決済を使うと,こうした利用者を発掘できる」と自信を見せる。
 
 ビズ決済のビジネスモデルの概要は以下の通り。利用者がビズ決済を利用できるサイトで電子コンテンツを購入する。そのときに,配送に必要な住所や電話番号などの個人情報を登録する。個人この情報を基に審査を行い,仮パスワードを利用者に発行する。利用者は仮パスワードを使うと一定の範囲でコンテンツを利用できる。原則として,翌日に本パスワードを記入したカードを宅配業者が利用者宅に配達し,そのカードと引き換えにコンテンツ料金を宅配業者が集金する。

 利用者の審査にかかる時間は,通常5分程度。リピーターについては即座に仮パスワードを発行する。本パスワードを受け取る期日,つまり支払い期日についても,初めての利用者の場合で仮パスワード発行から最大1週間,リピーターの場合で最大1カ月の猶予を持たせることができる。

 利用者はカードの送付の方法として,封書代引き郵便あるいは宅配便を選べる。郵便の場合は,送料+手数料として400円がかかる。宅配業者を利用する場合には,関東圏の場合,650円がかかる。宅配業者の場合,翌日にカードが届き,現金払いかクレジットカード払いを選択できる。

 一方,ビズ決済を利用する業者側の費用は,一般情報提供サービスの場合で初期費用が5万円,月額基本料金が2万円,手数料が売上の10%,その他トランザクション処理料として売上1件ごとに50円を徴収する。

鈴木 孝知=日経コンピュータ