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ボーランドの安藤社長 「Javaはどんどん普及している。だが人気があるという理由だけで,Javaを使っている企業も少なくないのでないか」。ボーランド日本法人(http://www.borland.co.jp/)の安藤由男社長は,Java普及の状況をこうみている。

 安藤社長は「Javaは単なる言語の枠にとどまらない。J2EEをはじめとする,効率的な開発環境までをも含んでいるので,使いこなせば相当の力を発揮する。だがそれには,実装に関するノウハウが必要になる」と続ける。つまり,ただ単にJavaという言語でプログラムを書いただけで,アプリケーション開発効率を劇的に向上できるわけではないということだ。

 安藤社長の発言の背景に,自社製品を拡販したい,という思いがあることも否定できない。同社はJava開発ツール「JBuilder」の開発・販売元。JBuilderは,「国内だけで7万ライセンスの実績があるツール。シェアは40%を超え,この分野でナンバーワン」と,同社営業本部マーケティング部の新井正広JBuilderプロダクト マネージャーは主張する。

 ボーランドは,JBuilderのシェアはまだ伸びる余地があるとみている。次なるターゲットは「開発ツールを使わずに,エディタを使ってJavaプログラムを書いている人々」(新井プロダクト マネージャー)とする。

 そのためにボーランド日本法人は,JBuilderの“魅力”の周知活動に力を入れている。具体的には,「JBuilderを利用した効率的なJavaの実装方法をアドバイスするサービスを提供したり,場合によっては受託開発を実施したりもする」(新井プロダクト マネージャー)。

 12月21日には,新バージョン「JBuilder 6」の出荷も開始する。プログラムの構造をオブジェクト指向モデリング言語であるUMLでビジュアルに表示する機能や,テスト・ケースを自動で作成,実行する機能などを追加して,アプリケーションをいっそう効率的に作成できるようにした。

 JBuilderの価格は,大規模なJavaアプリケーション開発向けのEnterprise版が36万円,Webアプリケーションなどの開発に適したProfessional版が6万8000円。このほかJava学習用のPersonal版を,2002年1月からインターネット経由で無償提供する。

 同社はJBuilderのほかにも,12月中に主力製品の新版を投入する。Linuxアプリケーションの開発ツール「Kylix 2」を12月12日に,J2EE1.3に対応したアプリケーション・サーバー「Enterprise Server」を12月21日に,それぞれ出荷を始める。価格は,Kylix 2とEnterprise Serverの運用ライセンスがいずれも6万8000円から。Kylix 2とEnterprise Serverの開発ライセンスには,無償でダウンロード可能なエディションもある。

大和田 尚孝=日経コンピュータ