パワードコムの種市社長 「2002年度(2003年3月期)に,広域LANの新規契約数を1万8000回線獲得する」。電力系通信事業者のパワードコム(http://www.poweredcom.net/。10月にPNJコミュニケーションズから社名を変更)の種市健社長は,こう言い切る。

 同社はこの4月に,広域LANのサービス「Powered Ethernet」を開始。その1カ月後には100回線を達成。10月には東京通信ネットワークの広域LAN「ペネリンク」を統合し,10月末時点で計600回線に達した。強気の予想を打ち出す背景には,このようにPowered Ethernetの契約件数が順調に伸びているという事実がある。種市社長は,「2002年度の上半期には,1カ月に1000回線を,下半期には同2000回線を獲得して,年間で1万8000回線を達成させたい」と意欲を見せる。

 ただ,広域LANサービスの市場は競争が激化する一方だ。クロスウエイブ コミュニケーションズやNTT東西地域会社,NTTコミュニケーションズなどの既存業者に加えて,10月には日本テレコムが参入した。

 それでもパワードコムは,決して実現できない数字ではないと強調する。「広域LAN全体の需要が伸びている。フレームリレーやATM(非同期転送モード)を利用している企業が広域LANに乗り換える,といった事例が最近特に増えているからだ。当社の強みは,全国エリアでサービスを提供していることや,広域LAN網と利用企業を接続するアクセス回線もセットで用意できること。これらを前面に押し出すことで,目標に手が届くはずだ」(パワードコム営業本部ソリューショングループの池上勇チームマネージャー)と見ている。

大和田 尚孝=日経コンピュータ