日本IBMは,2002年度(2002年1月~12月)に「ISM(Integrated Systems Management)」と呼ぶ新しいコンサルティング・サービスとホスティング・サービスに本腰を入れる方針を明らかにした。

 ISMは,ECサイトを構築中,もしくはこれから構築する企業に対して提供するコンサルティング・サービス。「サーバーのアベイラビリティを高めるには,どのようなシステム構成が最適か」,「バックアップには,どのような回線を選ぶべきか」といった,システム基盤に関する提案を行い,システム構築も請け負う。セキュリティ,バックアップ,ネットワークといったテーマごとのコンサルティング・サービスは珍しくないが,日本IBMはこれらすべてのテーマを統合した形で,ISMサービスを提供する考えだ。

 「ISMサービスは大きな需要が見込めるので,2002年度は積極的に市場を開拓していく。500億円前後の売り上げを目指したい」(日本IBMの清水照雄常務)。日本IBMはこの目標を達成するため,ISMサービスのマーケティング専任部隊を2001年10月に設置し,約30人の担当者を配置した。「ユーザー企業にアピールする方法を今年度中に整え,2002年度には花を咲かせる」(同)考えだ。

 ホスティング・サービスについては「2002年度に100億円強を売り上げ,2003~2004年度には国内市場でシェア1位を目指す」(清水常務)。事業拡大のため日本IBMは,約100億円を投じて千葉県・幕張にホスティング・センターを設置,2001年9月にサービスを開始した。また,7月には,ホスティング事業を専門に手がける「eビジネス・ホスティング事業部」を設置した。

 日本IBMがホスティング・サービスの拡大を目指すのは,中堅・中小企業の需要が拡大していることに加え,米IBMがホスティング重視の方針を打ち出しているからだ。「ガースナ会長はホスティング事業の拡大を重視し,40億ドルをかけて全世界50カ所にインターネット・データセンターを整備する方針を打ち出した」(清水常務)。幕張のホスティング・センター設置も,この方針に則ったものだ。

森 永輔=日経コンピュータ