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 米ヒューレット・パッカード(HP)でソフトウエア事業を統括するビル・ラッセル副社長がこのほど来日。同社が今月開始した,Webアプリケーション・サーバー・ソフト「hp application server 8.0」の無償提供について,その真意を次のように説明した。

 「アプリケーション・サーバーの市場では,米BEAシステムズと米IBMが大きなシェアを獲得し,競い合っている。もう闘いは終わったと言ってよい。アプリケーション・サーバーは今後広く普及して,第2のOSと呼べるほど当たり前の存在になるだろう。そうなれば価格の下落は必至だ。当社の無償提供はこの流れを見越したものであり,アプリケーション・サーバーを利用したWebサービスの市場で勝負しようと考えた」。

 同社はhp application server 8.0を無償で提供する代わりに,2002年2月以降,アプリケーション・サーバー上で動作する有償のコンポーネント群を順次出荷する予定だ。UDDI(Universal Description, Discovery, and Integration)へのアクセスなどWebサービスの構築に必要な機能や,インターネットを介してトランザクションを管理する機能,ワークフローを定義したり管理する機能などである。HPはこれらのコンポーネントで収益を上げる考えだ。

 「特にワークフロー関連のコンポーネントは,これまでパッケージ・ソフトとして販売してきた製品を改良したものであり,自信を持っている。アプリケーション・サーバーそのものではなく,その付加価値を高める戦略を打ち出すことで,当社にも十分にチャンスがある」とラッセル副社長は話す。

矢口 竜太郎=日経コンピュータ