ソフトバンクの孫社長 「Yahoo! BBのサービスでは申し込み手続きが一部混乱してしまい,申込者にご迷惑をかけた。新たに始めるIP電話サービスでは“学習効果”を発揮して,手続きを速やかに進めたい」。ソフトバンクの孫正義社長は12月18日,IP電話サービス「BB Phone」の記者発表会でこう発言した。

 孫社長はYahoo! BBの開通に時間がかかった原因として,NTT側の対応の遅れをあげる。「NTT東西地域会社に対して,バックボーン回線や局内設備の利用を申請しても,なかなかOKの回答をもらえなかった」と主張する。

 申し込み手続きも混乱した。「申込者1人を開通させるのに,NTTとの間で二十数回もの手続きのやり取りが必要。これに解約や変更の手続きも加わるので,作業はより複雑になる。NTTの現場の担当者には誠意ある対応をしてもらったが,当社が不慣れなことや,顧客データを管理するデータベースの整備に時間がかかったこともあり,開通が長引いた」と説明する。

 孫社長は「当社側の問題はすべて解決した。すでに30数万回線は開通した。まだお待ちしていただいている数万回線分も,できる限り早急に開通させたい」と言う。

 一方,2002年春から開始するBB PhoneはYahoo! BBユーザー向けのIP電話サービス。専用アダプタを利用すれば,通常の電話機がそのまま利用できることが特徴だ。基本料金が月額390円,通話料金は全国一律3分間まで7.5円。米国向けの通話も同料金で提供する。さらにBB Phoneの利用者同士の通話は無料。専用アダプタのレンタル料金は月額140円,買取の場合は6720円。別途3980円の初期登録費用がかかる。

 孫社長は「今後電話での第一声は,『もしもし』ではなく『ヤフー』と言ってもらえるくらいに,BB Phoneを普及させたい」と意気込んでいる。

大和田 尚孝=日経コンピュータ