携帯電話に警告メールが届いたところ 綜合警備保障(SOK)は1月10日,NTTドコモのパケット通信網DoPaを利用した車両盗難防止サービス「カービィボックス」を発表した。このサービスは,自動車に搭載したセンサーがエンジンの不正始動といった異常を検知すると,DoPa経由で監視センターに通報するというもの。監視センターはその旨を利用者の携帯電話に電子メールで知らせる。2月上旬から首都圏で,4月上旬から全国でサービスを開始する。

 カービィボックスの特徴は,初期費用の安さ。他社の同様のサービスに比べて,半額程度で済む。セコムが提供する車両盗難防止サービス「ココセコム・カーアラーム2」が9万8000円なのに対して,4万9800円である。ただし,月額基本料金は2400円と,セコムとまったく同じである。

 SOKはオムロンと共同で,カービィボックスのサービスを開発した。オムロンが2000年10月に発表した「M2M(マシン・ツー・マシン)ビジョン」という構想を具現化した。M2Mビジョンとは,さまざまな機器に小型センサーとDoPa用通信装置(一種の携帯電話)を組み込んで,機器の情報を収集したり,遠隔操作するというもの。カービィボックスの場合,車載センサー(オムロン製)がエンジンの不正始動やドアの開扉,車両の異常移動などを検知すると,DoPaを経由して,オムロンの監視センター(M2Mセンター)に連絡する。M2Mセンターは,送られてきた情報に沿った内容の警告メールを利用者の携帯電話に送る。メール送信先の携帯電話は,事前に3台まで登録可能。

 車載センサーは,GPS機能も備えており,自動車が不正に移動されたとしても,現在位置がわかる。基本の利用料金とは別に1回当たり1万円を支払えば,自動車が停止した場所にSOKのスタッフが急行するサービスも利用できる。

 SOKは初年度1万5000台,8億円の売り上げを目指す。車載センサーの基本開発費を負担したオムロンは「2年間で償却したい」(オムロンの増田執行役員副社長事業開発本部長)としている。

広岡 延隆=日経コンピュータ