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 日本オラクルの新宅正明社長は1月16日,中間決算発表会の席上で,米インテルのプロセサを搭載するサーバー(IAサーバー)上で稼働するデータベース管理システム(DBMS)のライセンス価格引き下げを示唆した。1月中にも正式発表する見通し。「米インテルは今後,高速のプロセサをどんどん出していく。オラクルは,このプロセサを搭載するIAサーバーの価格を前提に,IAサーバー用DBMSの価格戦略を考えていく」(新宅社長)。

 日本オラクルのDBMSのライセンス収入は2002年5月期の中間決算で,前年度比2%増にとどまった。通期では5%の減収に落ち込む見通しである。日本オラクルは,IAサーバー市場における価格競争力を高めることで,DBMS事業のてこ入れを図る。具体的な価格は,販売パートナの意見を聞きつつ決めていく。IAサーバー市場ではマイクロソフトのSQL Serverとの競争が激化しており,「シェアが数ポイント低下し40%台になってしまった」(新宅社長)。

 大型サーバー市場で競合するIBMのDB2 UDBへの対応策としては,すでに1月10日に新価格体系「Oracle9iプライス」を発表し,Oracle9i Enterprise Editionの値下げに踏み切っている。IAサーバー向けDBMSの価格を改定することで,競合2製品に対する対抗策が出揃うことになる。

 サーバーの価格低下に伴い,ユーザー企業の間では,DBMSの価格に対する割高感が高まっている。一連の価格改定には,これを解消する意味もあるとみられる。日本オラクルは,ISV(独立系ソフト・ベンダー)向けのライセンス価格も見直す。

森 永輔=日経コンピュータ