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 「サンのUNIXサーバーでメインフレームをリプレースしようという作戦は昔からあり,ご指摘のように成功していない。しかし,今や状況が一変した。国産メインフレームの後継機が事実上ないからだ。国産メーカーは自社のメインフレーム・ユーザーにオープン系サーバーによる切り替えを進め始めた。こうなればCTCが割って入るチャンスがある」。伊藤忠テクノサイエンス(CTC)の後藤攻社長は,メインフレームのリプレース作戦についてこう語った。

 メインフレーム・ユーザーに攻め込むため,CTCは3月,「CTCエンタープライズ システム センター」(千代田区)を開設する。メインフレーム上の基幹系システムをサンのUNIXサーバーに実装し,性能など稼動状況を検証する。同センターはUNIXサーバー上で動かす新システムの開発も請け負う。初期費用として,CTCエンタープライズ システム センターに約10億円を投資した。「1年間で20システムのリプレース案件を獲得したい」(後藤社長)。

 冒頭の発言は,「UNIXサーバーによるメインフレームのリプレースは,10年くらい前から繰り返し言われている。だが実現していないが」という記者の質問に答えたもの。後藤社長は,「メインフレームの開発に積極投資するメーカーはもはや米IBMだけだ。無論,国産メーカーは後継機を出すと言う。しかし,営業第一線を見る限り,基幹系システムの案件にUNIXサーバーやWindowsサーバーを提案する動きが出てきている」と分析する。

 ただし,国産メーカーはシステム・エンジニアを顧客に送り込み,基幹系システムの保守・運用業務をがっちり握っている。ここへCTCが食い込むのは難しそうだ。この問題に対し,後藤社長は,「長年,基幹系システムの保守を手がけてきたエンジニアは,新しい仕事をやりたがっているはずだ。顧客の業務を熟知しているエンジニアをCTCの味方になってもらい,なんとか国産メーカーの厚い壁を突破したい」と語った。(谷島 宣之=日経コンピュータ