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 日本IBMは4月,搭載する主記憶のデータを2分の1に圧縮できるIAサーバー「e server xSeries 330」を出荷する。OSからは主記憶容量が実際の2倍に見えるため,アプリケーションを実行する際にディスク装置へのアクセス回数を削減でき,処理速度が向上する。日本IBMは,こうしたサーバーは初めてとしている。

 日本IBMによれば,「同一スペックの他のIAサーバーと比べたところ,Webサーバーの処理能力を測定するベンチマーク・テストの結果が45%高かった」という。

 xSeries 330は主記憶のデータを圧縮するために,プロセサと主記憶の間に「MXTメモリー・コントローラ」と呼ぶ専用のデータ圧縮・解凍用ハードを組み込む。データ圧縮・解凍アルゴリズムはIBMが独自開発した。「データの圧縮・解凍処理を専用ハードで行うので,オーバーヘッドはほとんどかからない」(日本IBM)。

 さらに,頻繁にアクセスするデータを保存するために,xSeries 330は32MBのレベル3キャッシュ・メモリーも装備している。このキャッシュ上のデータは圧縮しない。

 xSeries 330は,高さ1U(約4.5センチ)のラック専用サーバー。このため,メモリー容量が増やせないなど拡張性の面で限界があった。日本IBMはこうした構造上の問題を,MXTメモリー・コントローラを組み込むことで解消しようとしている。xSeries 330は,動作周波数1.26GHz-SのPentiumIIIを最大2個搭載。メモリー容量は256MB,ハード・ディスク容量は36.4GBまたは62.8GB。
森 永輔=日経コンピュータ