「今から1年半後,高性能スイッチと言えば,日本でも当社の名前が真っ先に挙がるようにする」。大規模ネットワーク向けの高性能スイッチ製品を開発・販売する米エンテラシス・ネットワークス(エンテラシス,http://www.enterasys.co.jp/)のマッズ・リルランドCMO(最高マーケティング責任者)はこう語った。同社は昨年末から今年2月にかけて,日本市場をターゲットにしたレイヤー3スイッチ「Matrix E1シリーズ」を出荷したばかり。

 Matrix E1についてリルランド氏は,「日本の高性能スイッチ市場ではトップ企業である米エクストリーム ネットワークス(エクストリーム,http://www.extremenetworks.co.jp/)のレイヤー3スイッチ“Summitシリーズ”を意識して開発した」と言う。高性能スイッチの世界市場ではシスコ・システムズに次いで2位のエンテラシスだが,日本市場ではエクストリームやシスコに大きく水を空けられている。

 日本市場で出遅れたことについては,「販売戦略が甘かった」(リルランド氏)と振り返る。しかし,「日本でもLANの高速化が急速に進み,LANにつながった端末数も急増している。これに伴い,スイッチの需要が一気に高まってきた。教育機関を例にとると,これまでは高性能スイッチを必要とするのは広いキャンパスを持つ大学などに限られていたが,最近では高校での利用も始まっている。この流れはすぐに中学校,小学校へと広がるだろう」(同)という。

 さらに同氏は,「スイッチに必要な機能が多様化し,管理すべきネットワークの範囲も広がっている。加えてネットワークの可用性への需要は高まるばかりだ。これらの要件を満たすためには,利用企業ごとにカスタマイズできるスイッチの開発や,ネットワーク管理を支援する製品との親和性が重要になる」と語る。

鈴木 孝知=日経コンピュータ