「大規模向けグループウエア市場に進出しても,ロータスの『ノーツ/ドミノ』とは競合しない」。サイボウズの青野慶久COO(最高執行責任者)は3月5日開いた次期グループウエア製品の説明会でこうした認識を示した。一部のメディアで報道されたノーツ/ドミノとの“真っ向勝負論”を全面否定した格好だ。

 青野COOは「ノーツ/ドミノは基本的にデータベースに近い製品で,“ストック”の情報を扱うものと認識している」としたうえで,「当社のグループウエアは常に最新の“フロー”の情報を扱うもの。両社は敵対するものではない」と主張する。さらに青野COOは「今後ノーツ/ドミノと連携する機能を付加する可能性もゼロではない」と示唆する。

 サイボウズは今夏にも数万人規模の大規模ユーザーで利用できるグループウエア製品を出荷する。その実態は複数サイトで動いている次期製品「サイボウズAG」を束ねる機能。社内の複数の部門にあるサイボウズを連携させ,あたかも一つのグループウエアのように使えるようにする。

 サイボウズAGは同社の中小規模向けグループウエア「サイボウズOfficeシリーズ」の後継製品。今年6月までに出荷する予定。利用者が最新の情報を手に入れることができるように,インターネット上にある各種データを必要に応じて簡単に取り込めるようにした。青野COOが自社製品を「“フロー”の情報を扱う製品」と評したのはそのためだ。例えば東京商工リサーチ(http://www.tsr-net.co.jp/),アルプス(http://www.alpsmap.co.jp/),ヴァル研究所(http://www.val.co.jp/)のWebサーバーからそれぞれ,最新の企業情報,地図情報,路線情報をクリック一つでスケジューラへ反映させられる。最新のニュースや天気予報は常にトップ画面に表示できる。予定価格は6万8000円(10ユーザー)から。

矢口 竜太郎=日経コンピュータ