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IBMのピアソンCPO 「電子商取引などのビジネスが進むに連れて,顧客情報の管理は不可欠なものになってきた。Webシステム用の製品にプライバシ保護技術をどんどん盛り込んでいかなければならない」。米IBMで「CPO(最高プライバシ責任者)」を務めるハリエット・ピアソン氏はこう力説する。ピアソン氏は2000年10月に米IBMの初代CPOに就任して以降,社内における顧客情報管理をはじめとする,プライバシ問題の解決に当たってきた。CPO就任前の5年間も法務部門でプライバシ問題を担当してきたエキスパートだ。

 ピアソン氏がCPOに就任して以来,米IBMはプライバシ保護機能を重視する製品戦略を打ち出している。「2001年11月にはプライバシ研究所を設立し,約40人の技術者が電子商取引サイト向けサーバー・ソフト製品やモバイル機器製品に搭載するプライバシ保護機能の開発に取り組んでいる」と言う。さらにIBM製品の主要顧客と共同でプライバシ保護技術に関する協議会を発足するなどして,顧客企業の意見も積極的に取り入れている。「運用管理ソフトTivoliに今後追加するプライバシ管理機能について貴重な意見を得られた」としている。

 米国では「CPO」という役職を置く企業が増えている。「私がCPOに就任した2000年には100社程度だったが,いまでは1000社以上にCPOがいる」とピアソン氏は証言する。「ここ数年,米国政府が医療機関や金融機関に対して,プライバシ保護を強化するよう規制を強めたため,企業は真剣にプライバシ問題に取り組まなければならない状況になっている」と説明する。

西村 崇=日経コンピュータ