「一昔前,喫茶店にあったインベーダー・ゲーム(注)のように,店舗の“呼び水”にしてもらいたい」。日本IBMのパーソナルシステム事業部長である橋本孝之取締役は,同社が4月1日から販売する「ホットスポット スターターキット」についてこう語る。

 ホットスポット スターターキットは,無線LANでインターネットに接続できる場所である「ホットスポット[用語解説] 」の構築に必要な製品などをセットにしたもの。無線LANのアクセス・ポイント(メルコ製ブロードバンド・ルーターとクロス・ケーブル),NTTコミュニケーションズのADSL回線を使用するための申込書,ホットスポット開設の手引き書で構成される。

 最大の“売りもの”は手軽さだ。価格は3万9800円。リースを利用することもできる。「リースならADSLの接続料金とあわせても月額4000円程度で済む。有線放送と同じような感覚で使用できる」(橋本取締役)。このキットにIBM製品はなく,「販売による売り上げはそれほど見込めない」(同)。ホットスポットを広く普及させることで,パソコン市場を広げて,「無線LAN機能を内蔵した当社のノート・パソコン『ThinkPad』の販売に結び付けたい」(同)という考えだ。

 日本IBMは,ホットスポット スタートキットをレストラン,喫茶店などを対象に販売する。同社の直販サイトであるibm.com(http://www.ibm.com/jp/shop/)または電話で申し込むことができる。ホットスポット構築に関する電話相談窓口「ワイヤレスLANコンタクトセンター」も用意する。このほか,ThinkPadのセット販売やインターネット接続作業の代行,ホームページ制作代行を別途有償で受け付ける。

矢口 竜太郎=日経コンピュータ

(注)正式名称は「スペースインベーダー」。タイトーが1978年に発売したシューティング・ゲーム機で一時期大流行した。