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 日立製作所は今夏にも,Java開発ツール「Cosminexus(コズミネクサス)Studio」を全面刷新して出荷する。サーバー向けJava技術J2EE(Java2 Platform,Enterprise Edition)のサーブレットやJSP(JavaServer Pages),EJB(Enterprise JavaBeans)などによるアプリケーション開発を支援するツールで,開発作業の自動化機能を強化したのが特徴だ。3月25日から米サンフランシスコで開催されるJava開発者向けカンファレンス「JavaOne 2002」で初めて披露する。

 Cosminexus Studioは,J2EEアプリケーションで主流となっている「M(Model:業務ロジック)-V(View:ユーザー・インタフェース)-C(Control:画面遷移の制御)モデル」に基づくアプリケーションを作成するツール。2000年に初版を出荷しているが,今夏から出荷される全面刷新版では,JSPを使うView部とサーブレット/JavaBeansを使うControl部の開発を自動化するとともに,JavaBeansやEJBなどを使うModel部の開発を効率化するコンポーネントを提供する。

 View部の作成を支援する「Page Designer」は,GUI上でアプリケーション画面と画面で使用する業務データを定義すると,JSPファイルなどを自動生成する。Control部の作成を支援する「Application Designer」は,GUI上で画面がどのように変わっていくかをビジュアルに定義すると,自動的に画面遷移の制御ロジックを生成する。どちらもJavaやJ2EEの知識なしで作成できるという。Page Designerは,マクロメディアのWeb開発ツール「Dreamweaver」のアドイン・ツールとして提供される。Application Designerは,イーシー・ワンのJ2EEフレームワーク「cFramework」を利用する。

 Model部の開発を支援するコンポーネントとしては,西暦を和暦に変換するカレンダ,日本語文字列操作,日本語文字列データ・チェックなどの機能を用意する。既存のCOBOLアプリケーションをラッピングしてJavaから業務ロジックとして利用することもできる。Cosminexus Studioで作成したアプリケーションは,日立のWebアプリケーション・サーバーであるCosminexus Serverで動作する。

 同社はまずPage Designerを今夏にも出荷し,Application Designerなどは年内をメドに出荷する見込み。日本では4月に正式に発表するとみられる。

(田中 淳=日経コンピュータ,サンフランシスコ発)