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 「売上から顧客情報,店頭での顧客の苦情,従業員の勤怠などの情報を一元管理できるようになった。化粧品業界やファッション業界で,ここまで徹底して情報を一元管理するシステムは珍しいのではないか。これで顧客満足度を大幅に向上できるはずだ」――。化粧品・ファッション販売のマリークヮントコスメチックスジャパン(http://www.maryquant.co.jp/)の天野誠 管理部システム課長は,同社が2002年1月にカットオーバーした新基幹システムについて,こう自信を見せる。

 マリークヮントの新基幹システムは,東京本社と四つの支社,全国の203店舗および配送センター2カ所をフレームリレー網やVPN(実質的な専用線網)で結ぶ。このネットワークを利用して,各拠点からの情報を日次単位で大阪支店にあるサーバー(日本IBMのiSeries 400)に蓄積する。海外にある三つの店舗からも,売上情報をインターネット経由で送信するようにした。システムの給与・人事・会計部分はエル・ディー・エフの業務パッケージ「e-PACK」を使用し,その他の部分はエス・イー・ラボのソフト開発ツール「LANSA」を使って構築した。システム構築は,コベルコシステムが担当した。

 新基幹システムでは,売上情報を日次で管理できるようにした。以前のシステムでは週次でしか管理できなかった。また,店舗間で個別に管理していた顧客の肌質や購買履歴などの顧客情報も,すべての店舗から見られるようにした。「今までは,店舗間の在庫の有無を電話でやりとりしていた。この確認時間を短縮できた。また,顧客がどの店舗でも同一のサービスを提供できるようになった」(天野課長)。

 店舗の端末についても工夫を凝らした。「画面はVisual Basicでグラフィカルに作った。Windowsのツールバーをマリークヮントのマークで覆って見えないようにするなどの工夫を凝らした。使い勝手を向上するとともに,店員が使用する端末でも画面が顧客から見えることを想定した」と,マリークヮントのシステム・コンサルティングを担当している,ブレインウェーブの園田有希生代表取締役は説明する。

 マリークヮントは現在,基幹システムの効果を検証している最中。年内をメドに,一元管理しているデータの分析システムの構築を目指す。加えて,「現在は別途管理されているオンライン・ショップの顧客情報と新基幹システムの顧客データを統合したい」(天野課長)考えだ。

島田 優子=日経コンピュータ