ブイグ会長兼CEOとドコモ立川会長 NTTドコモは4月17日,フランス3位の携帯電話事業者ブイグテレコムと技術提携し,iモード・サービスをフランス国内に展開すると発表した。NTTドコモは,ブイグテレコムがiモード・サービスを提供するのに必要な特許やノウハウ,iモードの商標を提供し,ライセンス料を得る。

 欧州でのiモード・サービスは,各国の通信事業者が順次サービスを開始している。3月16日にE-plusがドイツで始めたのに続いて,オランダではKPNモバイルが4月18日から,ベルギーではKPNオレンジが6月から,それぞれサービスを開始する。フランスではブイグテレコムが1年以内にサービスを開始する予定。英国でもiモードの導入に向けて通信事業者と協議が進んでいるという。NTTドコモの立川敬二社長(写真右)は,「サービス地域の拡大で端末の調達数が増える。欧州でコンテンツが共用でき,相乗効果が高まる」と期待している。

 ブイグテレコムの親会社で,建設大手ブイグのマルタン・ブイグ会長兼CEO(最高経営責任者,写真左)は,「iモードは通信事業者が開発したサービスで,携帯電話端末や通信システム,コンテンツのことも考慮してある。このあたりがiモード成功のカギであり,欧州でも同様に成功するだろう」と見ている。携帯電話端末については,「日本の製品が大変ユニークで品質がよいことを確認している。フランスでのニーズにも合っている」(ブイグ会長兼CEO)と高く評価した。

 今回の提携ではNTTドコモからの資本提供はなく,技術面やマーケティング・ノウハウの提供だけとなる。「ブイグとは経営戦略において合意が取れているので,資本を投入して経営面に口を出す必要はない」(NTTドコモの立川社長)。契約期間は10年間。ライセンス料については明らかにしていないが,「びっくりするほどの額ではない」(立川社長)という。

坂口 裕一=日経コンピュータ