富士通は4月22日,グリッド・コンピューティング・システムの構築や運用サポート事業を6月から開始すると発表した。

 「我々のいうグリッド・コンピューティングとは,多数のパソコンをインターネットにつないで大規模な計算をさせたり,スーパーコンピュータを高速ネットワークで接続するだけにはとどまらない。分散するサーバーやストレージをネットワークを介してつなぎ,アプリケーションやデータベースを共有化することを目指している。将来的にはWebサービスとの融合も視野にいれている。グリッド・コンピューティング・システムのインフラの上で,Webサービスが実施されるようになる」(コンピュータ事業本部の三浦謙一技師長)。

 現時点の事業内容は,(1)グリッド・システム構築ツール(GlobusToolkit)の導入・セットアップや,顧客の目的に合わせたグリッド・システムの構築を行う「Grid構築サービス」,(2)システムの変更やトラブルの対応をする「Gridサポートサービス」,(3)利用者に対してグリッド・システムの管理・使用方法を教育する「Grid教育サービス」の三つ。

 「ビジネス分野で使うにはまだ信頼性が足りない。まずは遺伝子解析といった,科学技術分野での実績を積んでからビジネス分野にも応用していくつもりだ」(ソリューション事業本部計算科学技術センターの奥田基センター長代理)。富士通は同事業で,今後3年間に260億円(関連ハード製品を含む)の売り上げを目指す。

松浦 龍夫=日経コンピュータ