PR

NECと米HPがビデオ会議を介して共同発表 NECと米ヒューレット・パッカード(HP)は5月15日,ミッション・クリティカルなオープン系システムの構築に関して提携した。HPのUNIXサーバーやNECのミドルウエアを使って,金融機関の勘定系といったダウンの許されない大規模システムの構築に挑む。そのためのマーケティングやシステム構築,サポートなどを共同で実施していく。日本国内にとどまらず,北米やアジアなどグローバルに展開する。

 「メインフレームからオープン系システムへの移行は時代の趨勢。今回の提携を“ポスト・メインフレーム”市場を制覇するための足がかりにしていきたい」と,NECソリューションズの川村 敏郎カンパニー副社長は意気込みを語る。米HPでサービス部門を統括するアン・リバモア上級副社長も「6万5000人にも上る要員を擁するHPのサービス部門が,大規模開発の実績を持つNECと組めば,オープン系システムへの移行が一気に加速する」と力説する。リバモア氏は,米ニューヨークにあるNECのオフィスから,ビデオ会議システムを使って記者発表会に参加した(写真)。

 両社は年内にも,日米でそれぞれ数件の先行プロジェクトを立ち上げる計画。金融,通信,製造といった業種で,グローバル展開する大企業の獲得を目指す。国内ではNECが,米国ではHPが主体となって,プロジェクトを進める。NECのオープン系システム向けミドルウエアである「OpenDiosa」と,HPのUNIXサーバーを組み合わせて使う。OpenDiosaは,旧住友銀行の勘定系システム向けに開発したミドルウエア群を,オープン系に移植したもの。三井住友銀行の営業店ハブ・システムや,旧KDDの基幹システムなどで実績がある。

 先行プロジェクトの実績をもとに,順次,対象範囲や地域を拡大していく。「数年内に100以上の企業で共同プロジェクトを立ち上げる」(NECソリューションズの川村副社長)。それに合わせて,ハードやソフトの評価やシステム間連携の検証するため「ソリューションセンター」を日米に開設する。NECとHPでシステム構築方法論やSIサービスのメニューも2社で共通化していく。ミドルウエアの共同開発の範囲もいっそう拡大する。

西村 崇=日経コンピュータ