富士通サポート&サービス(Fsas)は5月16日,情報システムの稼働状況を遠隔から監視・調査する「簡易診断サービス」を開始すると発表した。月額3万円のキャンペーン価格で提供する(10月以降は同5万円)。顧客企業の1拠点とFsasの間を専用線で接続し,企業側のネットワーク上にあるサーバーを監視する。サーバーの台数は10台までで,OSはWindowsとLinuxを対象とする。UNIXについては個別に対応する。

 企業はこのサービスを利用することで,運用コストを削減したり,システムの障害予防を図ることができる。従来,同社は障害解析用のハードウエアを顧客企業に設置して運用状況を調査するサービスを手がけていたが,今回は障害解析用のソフトウエアを使ってサービスを提供する。これによりリモート診断が可能となり,今まで数十万円以上していたサービスの価格を大幅に下げた。

 思い切った低価格を設定したFsasの狙いは,このサービス単体で収益をあげることではない。「これを顧客拡大のトリガーにしたい」(平井保常務取締役マーケティング本部長)というように,このサービスを通じて新しい顧客を獲得することにある。同社は企業情報システムの運用に関するサービスを幅広く手がけている。

 Fsasは顧客拡大に備えて,サポートセンターの拡充も行った。より多くのベンダー(30社以上)の製品に対応するため,東京と大阪に合計1300人からなる「マルチベンダーサポートセンター」を新設。従来からのコールセンターやシステム運用センターなどと合わせ,「Fsas運用ソリューションセンター」として総合的にサポート・サービスを提供する。

 同社によれば,2001年度の運用ソリューション部門の売り上げは160億円。2002年度の売り上げは200億円を見込んでいる。

松浦 龍夫=日経コンピュータ