米IBMのスコット・J・スミス氏 「企業情報ポータルを運営する企業が成功するための一番のポイントは,“ガバナンス”を実行する全社レベルの責任者を明確に決めること」。

 こう指摘するのは,米IBMで企業情報ポータルを利用したナレッジ・マネジメントなどのコンサルティング・サービスを担当する,ダイナミック ワークプレース グローバル エグゼクティブのスコット・J・スミス氏だ。

 「企業情報ポータルに使用するコンテンツを,複数の部署が個別に管理していては意思決定が遅くなる。責任の所在をきちんと決めておけば,たとえ問題が起きても迅速に解決できる」(スミス氏)。

 では,企業情報ポータルの統括に最も向いている部署はどこだろうか。この点についてスミス氏は,「コーポレート・コミュニケーション(広報担当部門)」と明言する。

 「コーポレート・コミュニケーションの担当者はメッセージを発信することに慣れている。会社が社員とコミュニケーションを取るという企業情報ポータルの役割を考えると,企業情報ポータルの統括には,広報担当者がふさわしい」(スミス氏)。

 また,スミス氏は「企業情報ポータルを社員に使わせるには,コミュニケーション・ツールが有用」と話す。「どうしても社員に見せたい情報がある場合は,ポータルにリンクを張った電子メールを送信するなど,運用面での継続的な工夫が必要」(スミス氏)という。

島田 優子=日経コンピュータ